マイホームを購入する時、多くの方が利用する住宅ローン。
しかし、住宅ローンを利用したことが無い場合「借りる時はどんな流れなのか」「実際いくらまで借りられるのか」「月々の返済はいくらなのか」「シミュレーションに入れる金利はいくらにすればよいのか」など、分からないことが沢山あると思います。
今回は家を買う時に利用する住宅ローンについて、借入金額の目安などをご紹介させていただきます。
目次
住宅ローンの借り入れ額の目安
住宅ローンはいくらまでなら借りられるのか?それによって検討するマイホームの価格がかわってきます。
借入額の目安を考える時、その方法は2通りあります。
1.年収から考える
年収〇〇〇万円だから、借入額はXXXX万円というように、年収から考える方法があります。
参考として住宅ローンのひとつであるフラット35が出している調査結果データによると、利用者の所要資金を世帯年収で割った年収倍率から、借入額は年収の5~7倍程度に収まっています。
参考:フラット35利用者調査
上記を参考にした場合、収入に対する借入額の目安は以下の通りです
年収 | 借入金額の目安 |
---|---|
300万円 | 1,500~2,100万円 |
400万円 | 2,000~2,800万円 |
500万円 | 2,500~3,500万円 |
600万円 | 3,000~4,200万円 |
700万円 | 3,500~4,900万円 |
2.月々無理のない返済額から考える
年収で考えるとどうしても実感が伴わない場合、月々の返済額から考える方法があります。現在の家賃を基準としたとき、月の返済額はどの程度なら家計を圧迫しないのかを考えていきます。
住宅ローンの月の返済額を試算する
住宅ローンの月々の返済額は、借入額・返済期間・金利・返済方法などの要素で決まります。
例えば金利は時期や金融機関によって異なり、また同じ金融機関でも固定金利・変動金利によっても差があります。
そのため、具体的な返済金額を試算することは難しくなりますが、たとえば毎月の返済額と金利をもとに試算した借入額は以下となります。
金利 | 月の想定返済額 | ||||
---|---|---|---|---|---|
6万円 | 8万円 | 10万円 | 12万円 | 14万円 | |
0.40% | 2,351万円 | 3,134万円 | 3,918万円 | 4,702万円 | 5,486万円 |
0.60% | 2,272万円 | 3,029万円 | 3,787万円 | 4,544万円 | 5,302万円 |
0.80% | 2,197万円 | 2,929万円 | 3,662万円 | 4,394万円 | 5,127万円 |
1.00% | 2,125万円 | 2,834万円 | 3,542万円 | 4,251万円 | 4,959万円 |
1.20% | 2,056万円 | 2,742万円 | 3,428万円 | 4,113万円 | 4,799万円 |
1.40% | 1,991万円 | 2,655万円 | 3,318万円 | 3,982万円 | 4,646万円 |
1.60% | 1,928万円 | 2,571万円 | 3,214万円 | 3,857万円 | 4,500万円 |
1.80% | 1,868万円 | 2,491万円 | 3,114万円 | 3,737万円 | 4,360万円 |
2.00% | 1,811万円 | 2,415万円 | 3,018万円 | 3,622万円 | 4,226万円 |
2.20% | 1,756万円 | 2,341万円 | 2,927万円 | 3,512万円 | 4,098万円 |
※35年ローン・元利均等返済・ボーナス時返済無し
上記の場合、返済額を8万円程にしたい場合、金利0.4%なら3,134万円、金利2.2%なら2,341万円の借り入れとなります。
尚、変動金利と固定金利で1~2%の差がつくことも良くあるため、変動金利が0.6%以下、固定金利が1.6%以上となっているケースもよくあります。詳しくは各金融機関の住宅ローン金利をご確認ください。
住宅ローンについて
住宅ローンを提供している金融機関
住宅ローンは銀行以外にも様々な金融機関が商品を出しています。
まず三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行といった都市銀行や各地域にある地方銀行、SBI新生銀行やソニー銀行などのネット銀行。
各地域にあり営業地域に管轄がある信用金庫や住宅金融支援機構が提供しているフラット35のほか、公的融資や自治体、JAや住宅ローン専門の金融機関などもあります。
金融機関ごとに審査基準が異なっているため、審査の厳しさも異なっています。また、金融機関ごとに金利はもちろん、サービスやプラン内容が異なっています。
変動金利と固定金利と固定期間選択型
住宅ローンの金利の種類は主に3種類あります。
変動金利
金利は経済状況によって変動し、金利は固定金利よりも低く設定されています。
変動金利の金利の見直しは一般的に年2回行われますが、そこで返済額は変わらずに利息の割合のみが調整されます。
月々の返済額の見直しは5年ごとです。
その時の金利水準や元金をもとに、前回の返済額の125%を上限として月々の返済額が変更されます。
固定金利(全期間固定金利)
固定金利(全期間固定金利)とは、住宅ローンを借り始めから完済まで適用金利が変わらない商品となります。
毎月一定額を返済するタイプとなり、3つの中では最も金利が高くなります。
固定期間選択型
一定期間金利を固定し、期間終了時にはそのときの金利水準で固定金利か変動金利を選択できるプランになります。期間は2年・3年・5年・10年など、金融機関によって異なっています。
金利の種類について詳しくは以下のコラムをご参考ください。コラム:住宅ローンの固定金利と変動金利の違いは?どちらを選ぶ?
住宅ローンの審査と流れについて
事前審査(仮審査)と本審査
住宅ローンには、事前審査と本審査の2回の審査があります。
購入したい物件が決まると、事前審査を申し込むことが出来るようになり、事前審査は複数の金融機関に申し込むことが出来ます。
事前審査で様々な書類を提出し3、4日、長くて1週間ほどで結果が出ます。この事前審査を通らなければ売買契約に進むことが出来ません。なお、事前審査が通ったからといって、本審査を必ず通過するというわけではありません。
詳しくは以下のコラムをご参考ください。
コラム:住宅ローンの事前審査と本審査、違いや流れについて
住宅ローンを申し込むときの流れ
買いたい物件が決まると初めて住宅ローンの事前審査申し込みを行うことが出来ます。購入申し込みと同時に事前審査申請を行いますが、この時複数の金融機関に事前審査を申し込むことができます。
物件購入手続きと住宅ローン手続きの流れは以下の通りです
以上が住宅ローンの借入額の目安や流れについてとなります。
まとめ
実際に家探しを行う際、担当にてさらに具体的な住宅ローンシミュレーションを行うことが出来ます。
福屋不動産販売は地域に密着した90以上の直営店を運営しており、様々な経験やノウハウがあります。
家のご購入を検討しているさいは、ぜひ一度お気軽にご相談ください。