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住宅ローン名義人が亡くなったらどうなる?団体信用生命保険の役割について

2023.01.27

シニア住宅ローン相続老後の生活

マイホームを住宅ローンで購入。しかし住宅ローンの返済中に、万が一にも名義人が亡くなったら住宅ローンはどうなるのでしょうか。今回は多くの金融機関で住宅ローンの借り入れ時に加入を条件としている団体信用生命保険(団信)について簡単にご説明させていただきます。

住宅ローン名義人が亡くなったらどうなる?

もし住宅ローンを完済する前に名義人が亡くなってしまったら、団体信用生命保険(団信)に加入済みか未加入かでその後の対応は分かれます。

未加入だった場合

相続人が債務を相続することになり、相続放棄を選択しない場合、住宅ローン残債の返済義務は相続人に継承されます。

加入済みの場合

住宅ローン残債は団体信用生命保険(団信)の保険料から支払われるため、住宅ローンの残高はゼロになります。

なぜ団体信用生命保険(団信)に加入済みの場合、住宅ローンの残高がゼロになるのか、団体信用生命保険(団信)とは何か、などご説明させていただきます。

団体信用生命保険(団信)とは?

住宅ローン契約時に加入する団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンに特化した生命保険です。多くの金融機関において、住宅ローンの借入時にこの団体信用生命保険(団信)に加入するための要件としています。

団体信用生命保険、いわゆる団信とは、住宅ローンの返済中に加入者が死亡したり障害を負った際に、保険金で残りの住宅ローンを弁済する保障制度です。

団体信用生命保険(団信)で万が一に備える

団体信用生命保険(団信)の加入者が住宅ローン返済中に死亡した場合、住宅ローン残金相当の保険金が金融機関へ支払われ住宅ローンの支払いに充てられるため、住宅ローン残高がゼロになります。

そのため、残された家族は住宅ローンの支払いを気にすることなく、そのまま家に住み続ける事が出来ます。

もし未加入の場合、残された家族や相続人が住宅ローンを継続して返済していかなければなりません。また、相続しなければ家に住み続けることは難しくなります。

長期にわたり支払う住宅ローンだからこそ、万が一に備えることはとても重要になります。

プランによっては特約などもある

死亡時だけでなく、がん・脳卒中・急性心筋梗塞など3大疾病や所定の身体障碍状態、要介護状態も保障対象とする特約があるなど、住宅ローンを借り入れる金融機関や団信のプランによって保障内容は様々です。

団体信用生命保険(団信)の仕組み

支払は毎月の住宅ローンの金利に含まれる

一般的に、支払は月々の住宅ローン返済の金利に含まれている場合がほとんどです。

そのため、団体信用生命保険(団信)の支払い忘れなどは基本的にありません。ただし、もし特約を付加する場合は相当分の金利が若干上乗せされるケースもありますので、ご加入時にはご確認ください。

保険金の受け取りは金融機関

通常の生命保険と異なり、保険金の受取人は金融機関になります。被保険者が亡くなってしまった場合、住宅ローンの残金相当分の金額を保険会社が金融機関に支払いローン残高をゼロにする仕組みです。

団体信用生命保険(団信)は生命保険ですが、生命保険控除の対象外となっています。

団体信用生命保険(団信)加入の条件

団体信用生命保険(団信)は住宅ローンに特化した生命保険のため、誰でも無条件で加入できるわけではありません。
加入するための条件は大きく2つあります。

1.住宅ローンの新規借り入れもしくは借り換えをする人である

団体信用生命保険(団信)は住宅ローンを借り入れる際に加入する保険となります。そのため、団信への加入は一般的には住宅ローンの新規お借入れか、借り換えを行う人が被保険者となる生命保険です。

なお、住宅ローン返済途中で特約を追加するなどの変更や、途中から新規加入する、特約を追加するなどの変更は行えません。また、一旦解約すると再加入はできないようになっています。

2.健康状態など所定の条件を満たしている

団体信用生命保険(団信)は生命保険のため、通常の生命保険と同様に、加入時に健康状態の告知をおこなう必要があります。また、現在の健康状態や持病、既往歴などの告知もあらかじめ行う必要があり、条件を満たしていない場合は加入することが出来ません。

ワイド団信

年齢などで加入条件を満たすことが出来ず通常の団信に加入できない場合、金融機関によっては通常の団信よりも加入要件が緩和され引き受け範囲が広いワイド団信があります。

ワイド団信だと、高血圧症や糖尿病での既往歴などがあっても加入できる可能性があります。保障内容は通常の団信と変わりませんが、加入要件が緩和されているため保険料は割増となります。

団体信用生命保険(団信)の保障期間

団体信用生命保険(団信)の保障期間は、通常住宅ローンの返済期間と連動しています。

融資が実行されると同時に保証が開始され、完済すると保障を終了する場合がほとんどです。その場合、返済期間中に繰り上げ返済を行った場合も同様に連動し、繰り上げ返済で完済すれば保障も終了することになります。

ただし、特約料(保険料)の支払いをもって開始する契約や、一定の年齢で保証が終了するタイプもあるため、団信のプラン内容をしっかりとご確認ください。

団体信用生命保険(団信)が支払われないケース

団体信用生命保険(団信)には基本的に免責事項(保険会社から保険金が支払われない事項)があります。

加入者に万が一の事があった場合、本来であれば金融機関に保険料が支払われますが、免責事項に該当する場合は保険料が支払われませんので、契約時に必ず内容を確認するようにしてください。

免責事項の例

  • ・被保険者が契約後、短期間で自殺した場合
  • ・告知内容に誤りがあった場合
  • ・被保険者が故意によって高度障害状態になった場合

まとめ

以上が団体信用生命保険いわゆる団信についてのご説明となります。
多くの金融機関において加入が必要となる団信ですが、もしもの時に備えることが出来るため加入のメリットは大きくなっています。

ご加入の際には保障範囲や金利優遇の有無など内容をしっかりとご確認いただくことをおすすめします。

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